ミライの育て方

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【こんな変わるんだ...】Society5.0が未来の教育に与える影響をわかりやすく解説!

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はじめに

最近Society5.0というワードを聞くことが増えてきたと思います。

 

今回はその Society5.0が教育に与える影響について です。

 

社会が変わるのだから、社会に必要とされる能力(=社会で幸せに生きていけるような能力)も変わり、それを育成する教育も変わらなくてはなりません。

 

今と比較したら教育は結構変わります!

 

※そもそもSociety5.0ってなに??という人はこちら。

 

 

 

結論の概要

主に2つ変わることがあります。

 

  1. 教育の方法

  2. 教育の内容

 

それぞれどのように変わることが予想されているかと言うと

 

  1. 教育の方法

    AIが一人ひとりの学習状況を集積して、生徒個人に最適な学習プランを提示する。

    つまり

    集団授業からの(完璧にではないが)脱却。

    加えて、教室のICT環境にも大きな変化が。

  2. 教育の内容

    こちらは2つ。

    AIを扱うことができる人材の育成。

    →アメリカ・中国に大きく出遅れています。

    AIではできなことが、できる人材の育成。

    →AIによって現在ある仕事が一定数なくなっていくことを想定して、AIではどうしても代替できず、かつ人間社会を豊かにするための仕事に従事できる人材の育成。

 

それぞれ解説していきます。

 

教育の方法:集団授業からの(完璧にではないが)脱却

以下の記事でも解説したとおり、Society5.0では情報を集中させ(ビッグデータ)、AIが分析を行います。

 

その集められる情報の中に生徒の「スタディ・ログ」が含まれることも想定されています。 

 

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「スタディ・ログ」とは生徒個人がどこまで履修した、どこまで理解した等、学習の記録のことです。

 

「スタディ・ログ」を使えば、理論上生徒にとって最適なプランで学習を進めることができます。

 

しかし、AIの機能や、集められるデータ(ビックデータ)の量・質にも限界はあります。

 

生徒個々人の性格・特徴に対応しなくてはなりません。

 

また、「AIやビデオの説明ではどうしても理解できない〜」という生徒も出てくることでしょう。

 

そのような細かいけれど、とても重要な、ICTではできないようなサポートを行うという新たな業務が発生するのが、人である教師です。

 

集団授業は当面の間なくなることはありませんが、その比重は軽くなっていき、このような業務が増えていくことになるだろうと思います。

(※あくまで個人的な見解ですが。)

 

更に、それを実現するために教室のICT環境も大きく変化していきます。

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文部科学省作成

 

生徒一人ひとりの「スタディ・ログ」を集める必要があるのですから、一人ひとりにPCが配布され、無線LANが必要になるのは明らかですネ。

 

少なくとも上記のStage3には対応しないと実現しないです。

 

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引用元:約束のネバーランド第1巻

行き過ぎた未来だとこんな感じですかね?笑

 

マンガだと完璧に学習を生徒個人で進めていき、教師は精神面のサポートという役割だったように思います。

 

生徒間のコミュニケーションも学校の重要な要素なので、ここまで極端な未来は来ないと思いますが、イメージがつきやすいかも知れないと思い、入れてみました。

 

教育の内容:AIを扱うことができる人材の育成

 

この未来は喫緊に迫っていると思います。

 

今まで、説明してきたように、AIはSociety5.0にとって重要な要素です。

 

ただ、AIを開発できる人、「AIエンジニア」には様々な知識が必要です。

 

  • 機械学習、特にディープラーニングに詳しい
  • Webプログラムやデータベースに詳しい
  • データ解析、統計処理といった分野に精通している

 

元エンジニアとして、現在このようなスキル持った人材は確かにごく少数だろうというのは断言できます笑

 

そもそも、日本はアメリカ、中国に比べて情報科学を専攻する学生が極端に少ないのです。

 

まぁSEの長時間労働が問題として取り上げられることが多い中で、どうして情報科学系を学びたいと思えるのか。

 

また、学び始めるとしたら大抵の人は大学からになります。

 

その年齢になって全く新しい知識(プログラミング)を学び始めよう!という少し変わった生徒も多くないのは理解できますよねぇ。

 

(前者の問題はスルーしちゃってますが、)後者の問題は政府も認識しています。

 

大学以前から情報科学に関する素養を身に着けよう!という動きですね。

 

2024年の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」という教科の導入を、文部科学省が検討しています。

 

「情報Ⅰ」はプログラミング・情報セキュリティの基礎を問うものとなるそうです。

 

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※ちなみにコンピューター上で受験することも視野に入れているらしいですヨ。

 

教育の内容:AIではできないことができる人材の育成

つづいては、AIではできないことができる人材の育成についてです。

 

AIにはできず、かつ世の中に必要とされる能力でなくてはなりません。

 

文部科学省によるとその能力は、

 

  1. 新しいビジネスを作ることができる≒クリエイティビティ
  2. アントレプレナーシップ(起業家精神)≒チャレンジ精神
  3. リーダーシップ
  4. 他社を思いやり、多様性を尊重し、持続可能な社会を思考する倫理観

 といったところらしいです。

 

(なんか今社会に必要とされている能力と大して変わらないような。。。)

 

そして全部持ってたら最強ですね。誰でもわかります。

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しかし、4番は新しく求められている能力だと思います。

 

Society5.0の定義にもあるように、あくまで目指すは「人間中心の社会」です。

 

AIには学習することが難しいと思われる「倫理観」というものは、人間にしか育むことができません。

 

そして、AIが台頭していく中で、「人間中心の社会」を実現するために欠かせないものでしょう。

 

 

とはいえ、これら4つの能力を養成するための具体的な方法は示されていません。

 

 

それよりも、文部科学省が重きを置いているのは、その根本にあるものです。

 

  1. 知識・技能
  2. 思考力・判断力・表現力
  3. 学びに向かう力・人間性

 

です。

 

どこかで聞いたことある方もいらっしゃるち思います。

 

1と2は2020年からの大学入学共通テストで問われているものです。 

 

そして、2024年からの新学習指導要領は、これらの能力を養成することを中心に改定されます。

 

現在進んでいる教育改革につながってきましたね!

 

新学習指導要領により変化する内容は後ほど。。。

 

まとめ

 

いかがでしたしょうか。

 

Society5.0が教育に及ぼす影響について書いてみました!

 

少しでもみなさんの理解の助けになれたらと思います!

 

次回は新学習指導要領について!!