はじめに
「高校生の学びの基礎診断」
皆さんこのワードを聞いたことありますか?
平たく言うと外部試験なのですが、高校が採択したら生徒はその試験を受験しなくてはなりません。
なんで?
入試で使われるの?
といろいろと疑問に思った方はこの記事を読んでくれたら嬉しいです。
「高校生のための学びの基礎診断」とは
英数国の外部試験です。
高校のテストでは測れない高校生の基礎学力を測ります。
ただし、活用するかどうかは高校が決めていいことになっています。
なので、全く受けない高校生もいるということですね。
いつから実施?
2019年度から各学校で本格運用されています。
(もう始まっている・・・!)
外部試験の文科省による採択は2022年まで続くそうです。
なぜ外部試験を受けるのか
文科省は高大接続改革の高等学校教育改革を行うにあたって、「高校生に求められる基礎学力の確実な習得」と「学習意欲の喚起」を目的に、「高校生のための学びの基礎診断」を導入しました。
またその他にも、高校の授業の質の向上にも役立てるためにも、この試験結果が使われるとのことです。
さらに、文科省としては、3年間この取り組みを実施した後、結果を検証して、2024年から始まる次期学習指導要領への対応等に役立てるとしています。
また、
「高校生のための学びの基礎診断」の結果の副次的な利用については,認定制度の着実な定着を図りながら,「最終報告」を踏まえ,高校生の学習意欲や進路実現への影響等に関するメリット及びデメリットを十分に吟味しながら,高等学校や大学等,企業をはじめとする関係者の意見も踏まえ,更に検討を行うこととする。
文部化科学省作成:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/07/__icsFiles/afieldfile/2017/07/14/1388089_001_1.pdf
と、なっているので、もしかしたら今後大学受験の合否判定にも利用される可能性があります。
というのも、もともとAOや推薦入試で活用するためにこの制度を運用することも視野に入っていたのです。
ひとまず3年間は大学受験に影響は出ませんが、今後出てくる可能性があり運用方法に目を光らせておく必要がありますね。
どういった試験が採用されている?
以下の試験が測定ツールとして文科省に採択されています。
※「高校生のための学びの基礎診断」(打つの疲れてきた・・・。)には2つのタイプがあります。
基本タイプ:義務教育段階の学習内容の定着度合いを測定することを重視したタイプ
標準タイプ:高等学校段階の共通必履修科目の学習内容の定着度合いを測定することを重視したタイプ
しかし、活用するかどうかは高校に任されていますし、「多面的な評価」をすることが重視されているので、高校側はこれらの試験を採用しなくても良いことになっています。
いまのところ、利用していきましょう。というくらいだとは思います。
ただ、活用していると教育委員会から高校に人材配置や予算など「学校支援の実施」があることになっています。
この学校支援を目的に実施する高校も出てくるかも・・・?
もちろん試験自体を活用することは生徒にとってはプラスに働くことが多いと思うので、特に問題ではありません。
さいごに
いかがでしたしょうか。
「高校生のための学びの基礎診断」について不安が少しでも解消されたら幸いです!
大学入試への活用の可能性がないわけではないので、目を光らせておきましょう!