ミライの育て方

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【Society5.0って?】教育業界の中の人がわかりやすく解説!

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Society 5.0ってなんだかよくわかんないな。。。

 

そう思ってこの記事をクリックしてくれた人が多いと思います。

 

教育業界に身を置いているとこの用語はよく耳にします。

 

実は一番未来のことを考えているのは教育業界の人なので、少し未来の社会についての話はよくします。

 

大学を選ぶ上でも大事ですし、これからの教育を語る上で欠かせないワードです。

 

そこで、教育業界の中の人である僕が、Society 5.0とはなにか、どういった影響があるのか、(なるべく)わかりやすく記述していこうと思います。

 

 

わかりやすく解説してみると?

Society 5.0とは政府が2016年に提言した、日本が目指す社会のことです。

 

では、どんな社会なのか。

 

1.0〜4.0を含め、ざっくりまとめると以下の画像になります。

 

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Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府

 

1.0~4.0までは理解できるけど、5.0はなんなんだ。。。

 

と思ってしまう画像ですね。

 

内閣府によるとこのような定義になります。

 

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

 

(・∀・)ハ?

 

よくわからない。。。

 

わかりやすくまとめると、こうなると思います。 

社会が抱える課題

現在世の中には「情報」が世の中に溢れかえっていて、すべてを適切に扱いきれていないません。

 

例えば、ラーメン屋の店長が自分の店をもっと繁盛させたい時に、必要な情報はなんでしょう。

 

  • どういうラーメンの味が流行っているのか。
  • 店の周辺の人はどういうラーメンが好きなのか。
  • どういった店内の装飾がラーメン好きの人に好まれるのか。
  • 提供しているラーメンの適切な値段はなんなのか。

    etc...

こういった様々な「情報」があったら嬉しいですよね。

 

さらに、得られた「情報」を組み合わせて更に分析したり。

 

そして仮にこれらの質問に対して、答えを持っている人がいたとします。

 

でもその「情報」が店長に行くことはあまりありません。

 

なぜなら、

 

  1. 答えを知っている人が、そのラーメンに関する「情報」が必要とされているという「情報」を知らないため。
  2. ラーメン屋の店長がその「情報」の仕入れ方を知らないため。

 

つまり、「情報」自体はたくさんあるけど、その「情報」が伝わるべき人のもとに伝わっていないことが現代社会の課題となります。

 

解決策

上記の課題を解決するのが、1.AIと2.ビックデータです。

 

まずは、以下の画像を見てください。

 

 

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 Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府

 

1.AIとは、皆さんご存知の通り人工知能です。

 

人間が情報を処理できる量とスピードには限界がありますから、その限界を超えるためのシステムです。

 

 2.ビッグデータとは、統合された膨大な量のデータです。

 

先程説明しましたとおり、これまでの「情報」はそれぞれ独立しており、必要な人の元に届いておりませんでした。

 

しかし、その「情報」を統合して分析することで、とても有益な「情報」が生まれます。

 

さらに、必要としている人のもと必要なタイミングで届けることもできます。

 

なぜなら、人がその「情報」を必要としているという「情報」もビックデータの中に含まれているからです。

 

今、日本社会が抱える問題にも対応できる?

 

日本社会が抱える問題はいくつもあります。

 

電気などのエネルギーが足りなかったり、食料自給率が低かったり。

 

また少子高齢化や、グローバル化への対応など様々あります。

 

これらの問題に対して、今のところバッチリ有効な対策を打てているかというとそうではありません。

 

なぜならもう何十年も前から言われているのに解決されていないから。笑

 

先程も書きましたが、人間だけで思考・分析するのには限界があります。

 

それをAIにやってもらおう。

 

そのAIが分析するために必要な「情報」を集めることができる社会。

 

これが政府の目指すSociety 5.0。

 

の1面です。笑

 

他の側面は?

 

他にもあります。

 

皆さんの身の回りに増えてきているもの。

 

ロボットです。

 

最近だとドローンがありますね。

 

こういったロボットにより人間がやらなくはならない作業をどんどん減らしていく。

 

そして人間はより頭を使う仕事にシフトしていこう。

 

これもSociety 5.0の一つの側面です。

 

まとめ

ここで今一度、内閣府の定義に立ち返ってみましょう。

 

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

 

この定義で分かりづらい・抽象的な部分は以下の5つワードだと思うので、それぞれ言い換えます。

 

  1. サイバー空間(仮想空間)

    →大量の情報であるビックデータと情報を分析するAIのこと。

  2. フィジカル空間(現実空間)

    →1.のための情報のもとを生み出す空間。

  3. 高度に融合

    →分析すること。「高度に」というのは今までと比べて、ということ。

  4. 経済発展

    →より人間にとって利益を生み出す社会。ラーメン屋がより繁盛するようにするなど。

  5. 社会的課題

    →少子高齢化など。

  6. 人間中心

    ここが実は重要!

    今までの話だとAI・ロボットに支配される未来(映画のマトリックスみたいな)が来るのではないかと考えても不自然ではありません。

    しかし、あくまで人間中心であるということ。

    人間が繁栄するためにロボットは利用されるものであること。

    これはどちらかというと精神的な目標みたいなもので、ここを意識しないと支配されかねないかもね!ということを心に留めながらこの改革を進めて行こうというものです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

Society 5.0をなるべく噛み砕いて説明してみました!

 

これが教育に及ぼす影響について説明した記事はこちら!