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【徹底解説!2020】コレさえ読めばAOと推薦のすべてがわかる!入試改革でどう変わるかも解説!

AO入試、推薦入試というワードをよく聞きますよね!

学力試験を受けずに大学に入学できるので魅力的っちゃ魅的です。

でも大半の方は自分には関係ないかな。

と考えるのではないでしょうか。

 

いやいやそんなことはないです!

 

情報がないだけで大学に入学できる可能性を自ら潰すのはもったいないです。

しっかり条件を調べてから判断しましょう。

 

大学側からしても学力だけで判断する入学試験よりも、受験生の人となりをしっかり知れるAOや推薦を重宝することは間違いありません。

下のグラフは、大学入学者のうち、どの試験を使って入学したかを示しています。

ご覧のとおり、すでに私立大学の合格者の半分以上がAO・推薦入試なのです。

 

(文部科学省・平成30年度「入学者選抜実施状況の概要」より作成)

 

とはいえ国立大学はまだまだ少ないのかな、、、と思われたあなた!

2015年9月に策定した「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」の中で、国立大学協会は多面的・総合的な評価を含む入学試験となるように、2021年度までに、推薦・AO入試、国際バカロレア入試等を入学定員の3割に拡大することを目標としています!

 

また、今後入試改革に伴いAO入試、推薦入試は変わっていきます。

その点についてもこの記事では解説していこうと思います!

 

 

そもそもAO入試と推薦入試とは?

 

ココではAO入試と推薦入試とはそもそも何なのか。

について解説していきますね!

 

AO入試とは?

AO入試とは、アドミッションズ・オフィス入試の略です。

受験生の人柄・個性大学側が求める学生像(=アドミッション・ポリシー)とが一致しているかを、書類審査・面接等を通して判断する入学試験のことを指します。

9月〜12月の間で実施されので、選考に約3ヶ月程度かかります。

書類上や面接時に、学校での成績はもちろんですが、部活動の成績ボランティア活動個人的な活動をアピールすることができます!

ちなみにアドミッションズ・オフィスとは、学生の募集に始まり、入試などの業務を行う大学の事務局のことを指します。

この事務局が特別に行う試験のため、AO入試といいます。

 

推薦入試とは?

推薦入試には以下の4種類があります!

 

1.指定校推薦入試

大学に指定された高校の生徒だけが受けることができる入試のことです。

国公立大学であまり実施しているところは少なく、私立大学で多く実施されています。

また、大学から指定された高校一つひとつに推薦枠があり、推薦枠を勝ち取るためには、その高校内での選考を通過する必要があります。

ただ、校内選考を通過すれば、一般的に合格率はほぼ100%です!!

実質この推薦枠を勝ち取ることが目標ですね・・・!

校内選考は、成績や部活動、課外活動、生活態度などが評価対象となりますが、やはり評定平均が高いほうが有利なのは事実です。

※大学・短大などに進学後の学業の成績や生活態度が良くないと、母校の推薦枠が減らされたり、なくなったりすることもあります。

 

2.公募制一般推薦

受験できる条件は、

  • 大学が求める出願のための条件(評定平均など
  • 高校の校長先生からの推薦

の2つです。

こちらは私立大学だけでなく、国公立大学でも実施されています。

指定校推薦と違って、学校側から推薦されたからと言って合格できる保証はありません。

大学側からの条件としては、指定した評定平均のクリアとなっていることが多いです。

ただ、中には評定平均の条件をつけない大学もあるので、評定平均が悪いからと言って諦めずにとりあえず条件を調べてみましょう!

 

3.公募制特別推薦

スポーツ・文化系の部活での実績や課外活動、持っている資格などが出願の条件となっている入試のことです。

いわゆるスポーツ推薦っていうのはこの枠になります。

スポーツの大会やコンテストでの成績、資格・検定であれば級や点数などが条件となることが多いです。

こちらも学校長の推薦は必要です。

学業面での成績はあまり表かされることはないですが、評定平均に関して条件をつけている大学・短大もあります!

しっかり確認しておきましょう!

 

4.自己推薦

自己推薦については、校長先生の推薦が不要です!

評定平均の条件を設けている大学もあれば、条件としていない大学もあります。

高校の推薦書の代わりに、自己推薦書(自己PR書)の提出が求められます!

公募制推薦(特別推薦)のように、大会やコンテストなどの実績が必要というわけではありません

打ち込んだことを自分でPRできれば合格できます!

 

それぞれ併願はできるの?

基本的に併願はできません。

私立大の指定校制推薦・国公立大の公募制推薦の両方とも他の大学を併願することはできません。

公募制の一般推薦・特別推薦およびAO入試は、一部の大学では併願が可能です。

※推薦・AO入試が不合格だった場合に、同じ大学・学部の一般入試を受験することは可能です

 

AO入試と推薦入試の違いは?表で確認!

AO入試と推薦入試の違いを表にまとめてみました!

 

  AO入試 推薦入試
高校からの推薦 不要 必要
学力の評価 重視しない 重視する
面接の回数 多い 少ない
選考期間 約3ヶ月 約1ヶ月
エントリー時期 5月〜8月 9月〜10月
選抜方法

書類選考・小論文・面接・

グループディスカッション・体験授業

書類選考・小論文・面接

 

当たり前ですが、推薦入試は高校の校長先生からの推薦が必須です。

校長先生からの推薦を得るためには、学校での学業成績が良くないといけません!

成績が良くないと校長先生から推薦を得ることができる可能性は低くなってしまいますよね。。。

 

一方AO入試は高校からの推薦が必須ではないので、個人で出願することができます。

AO入試では「大学が求める人物かどうか」が見られるため、学力はあまり重要視されません。

高校での学業の成績を気にせずに受験先を決めることができます!

ただ、AO入試では人物像を徹底的に見られるので、面接の回数が推薦入試よりも多い傾向にあります。

また、面接だけでなくグループディスカッションや体験授業などを通して選考が進む場合もあります。

受験期間自体もAO入試の方が長く、結果にやきもきする緊張を長期間耐えなければなりません。。。

 

AOと推薦入試のスケジュールはどんな感じ?

 

AOと推薦入試のスケジュール感は以下のように思っておいて貰えれば大丈夫です!

出願時には書類を提出しなくてはいけないので、遅くとも提出期限の1ヶ月半前から準備を始めたほうがいいでしょう!

 

入試改革でどのように試験内容は変わる??

 

今共通テストの導入に見られるように、入試改革が進んでいますよね。

実はAO入試、推薦入試も変わります!

学力の三要素を測定するために、プレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、大学入学共通テスト等のうち、いずれかの活用が必須化されます。

これは国公立・私立関わらずです!

 

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現に2017年7月に公表された「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告について(通知)」のなかで、

 

AO入試:『知識・技能の修得状況に過度に重点をおいた選抜とせず』

推薦入試:『原則として学力検査を免除し』

 

以上の二文がこれまでの要項から削除されています。

なので、AO入試・推薦入試といえど、学力を図られるのは間違いありません。

それらに加え、現行同様、小論文・面接等の入試も続けて行われます。

 

また、学生の早期確保の動きを防止することと、学生の学習意欲の低下を避けるために、入試日程が後ろ倒しになります!

出願時期:

  • 公募型推薦→9月以降
  • 指定校推薦→11月以降

合格発表時期:

  • 公募型推薦→11月以降
  • 指定校推薦→12月以降

 

さらに合格発表から大学入学までの間に、大学での勉強に必要な入学前の教育を積極的に行うことが、2020年度以降の大学入試実施要項に記載される予定となっています。

 

さいごに

 

AO入試、推薦入試について理解はできましたでしょうか!

自分にはこの選抜方法が合う!というのがあったら学力試験だけでなく、こういった方法での受験を検討しましょう。

 

かといって合格率が高いというわけではないので、しっかりと2月の入学試験に向けて勉強を並行して進めることが大事です。

 

また、入試改革にともない、かなり現行の制度と異なる部分が出てきます!

情報に常にアンテナを張っておきましょう!