はじめに
英語の民間資格・検定試験について、共通テストで利用されることが発表されています。
でも東京大学は資格・検定試験の受験は必須としないという発表しています。
※リンク先のPDFに決定事項が記されています。
結局どっちなんだyo??
混乱している受験生もいるかと思いますので、改めて現時点で決まっている方針について記していこうと思います!
国公立大学はどう活用するの?
国公立大学の入学試験を受験する際、共通テストの受験は必須ですが、英語の資格試験・検定試験の活用方法は各大学に一任されているのが現状です。
文部化科学省によると、2019年5月13日現在で、英語検定試験の活用方法について各大学が発表している方針は以下になります。(ページ内検索でお目当ての大学名を検索してください。)
自分が受験したいと考えている大学の学部はどういう対応をしていましたか?
ただ現時点での方針なので、大学の判断によっては変更もありえます。
各大学のHPはちょくちょく確認したほうがいいでしょう。
CEFR(セファール)については、下の方で解説しています!
私立大学はどう活用するの?
もちろんこちらも活用方法は大学によります。
ここでは書ききれないので、駿台が2019年5月27日にまとめてくれたPDFを貼っておきます。
http://www2.sundai.ac.jp/news/2021news/2021_shiritsu_senbatsu.pdf
CEFRとは?
多数の英語資格試験の結果を統一して表す基準です。
共通テストでは外部資格試験として、TOEICやTOEFLなど様々な資格試験を活用することができます。
しかし、試験ごとに満点も違えば、測定方法も違います。
それを統一してCEFR(セファール)という規格に落としてこむことで、受験生の英語能力を正確に測ることができます。
※CEFR (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)
ちなみに以下のようになります!
熟練した
言語使用者
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C2
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聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
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C1
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いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
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自立した
言語使用者
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B2
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自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
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B1
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仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
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基礎段階の
言語使用者
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A2
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ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
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A1
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具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。
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(出典) ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構
そもそもなんでやるの?
英語の「コミュニケーション能力」を受験生に身につけてもらうためです。
問題となっている前提は2つあります。
- グローバル化が加速していく中で英語でコミュニケーションをとる能力は必須
- 一方で現在のセンター試験で図れる英語の能力は「読む」と「聴く」能力のみ
この前提のもと、文部科学省は共通テストにおいて、「話す」「書く」能力も測る必要があると考えています。
※ちなみに「読む」「聴く」「話す」「書く」というのが、英語の4技能です。
しかし、共通テストのような大規模にかつ同時に行うテストにおいて「話す」「書く」能力を測るのは現実的ではありません。
そこで、既存の資格・検定試験を活用して、受験生に提出してもらおう!
というのが始まりです。
というか、文部科学省は資格・検定試験の結果のみで判断し、共通テストから「英語」という科目をなくそうとしました。
しかし、各大学から様々な理由で反対にあい、ひとまず2023年度(2024年1月)の試験までは共通テストと資格・検定試験の併用という形に落ち着きました。
なので、2024年度以降はどうなるかまだわかりません!
受験対象者は常に情報のアンテナをはってくださいネ!
いつ受験すればいいの?
受験年度の4月~12月の間の結果が参照されます!
また、受験回数は2回までです!
さいごに
いかがでしたでしょうか!
志望している大学の入学共通テストの条件はわかっていただけましたでしょうか?
いち早く情報を集めて積極的に行動に移していきましょう!
筆者もそんな皆さんの助けになるような記事をどんどん書いていきます!