はじめに
大学受験が大きく変わろうとしています。
代表的なもので、皆さんご存知のとおりセンター試験が廃止され、「大学入学共通テスト」に変わります。
また、それに先立ち「試行調査」も実施されています。
今回は共通テストも含めた、大学入試改革の全体像をわかりやすく解説していこうと思います!
大学受験はどう変わる?
主に変わる点は以下になります。
- 大学入学共通テストの実施
- 学業以外の活動も評価のポイント
- 推薦・AOでも学力を測定
それぞれ解説していこうと思います。
大学入学共通テストの実施
こちらについては話題にのぼることが多いですが、2020年度(2021年)より、今まで実施されていたセンター試験から大学入学共通テストに変わります。
センター試験からの主な変更点としては、
- 数学と国語で記述式の問題を導入
- 各教科で思考力・判断力・表現力を問う問題を出題
- 平均点を60点から50点になるように難易度を変更
- 英語にて民間資格・検定試験を利用
です。
また、2024年度(2025年)からは新学習指導要領に沿った内容となります。
そのため、受験生はプログラミング教育を受けてきているという前提に立つため、「情報Ⅰ」という教科を共通テストに入れるという検討が文部科学省でされています。
また、2024年度からは地歴公民・理科でも記述式の導入を検討がされています。
どうなることやら、、、。
共通テストの英語、国語、数学については以下に詳しく解説しています!
参照してみてくださいね!
学業以外の活動も評価ポイント
推薦やAOのように、高校時代に頑張ったこと、留学や表彰の経験等を評価のポイントに入れる動きが盛んになることが予想されます。
(なんか、就活みたいですね・・・。)
現に早稲田大学では2021年度より
一般選抜(現行の一般入試)および大学入学共通テスト(現行の大学入試センター試験)を利用した入試の改革として、Web出願時に「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験を記入してもらうこととします。なお、学校が作成する調査書に記載するのではなく、受験生本人が自分自身の経験を振り返り、文章化してもらいます。記入は出願要件としますが、得点化はしません。
早稲田大学における2021年度 入試制度について-Waseda Vision 150 Newsletter 第154号
としています。
これAOでも推薦でもなくて一般入試なんですよね。。。
2019年現在、高校2年生が受験をする時に必要となるということです。。
こういった姿勢は今後の社会で重要視されているにも関わらず、教科の試験だけでは測ることができません。
一方で大学の使命として「有益な人材を社会に輩出する」というものがあります。
社会で求めてれている「主体性」「多様性」「協働性」を、入学してくる生徒に大学側が求めるのは必然のことです。
しかし、大学側も大幅な変更になるので、「本当に優秀な人材を精査する基準になるのか?」「どうやって主体性があるって文章から判断するんだ?」等の問題が湧き、どうしても二の足を踏んでしまいます。
そのなかでバシッと先陣を切っていく早稲田大学はさすがですね。
推薦・AO入試においても学力を測定
推薦・AO入試において国公立・私立関わらず、学力、知識・技能を測定するために、プレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、大学入学共通テスト等のうち、いずれかの活用が必須化されます。
現に2017年7月に公表された「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告について(通知)」のなかで、
AO入試:『知識・技能の修得状況に過度に重点をおいた選抜とせず』
推薦入試:『原則として学力検査を免除し』
以上の二文がこれまでの要項から削除されています。
もちろん現在行われている小論文・面接等の入試も続けて行われます。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
再度まとめると、現行の入試からの主な変更点は、
- 大学入学共通テストの実施
- 学業以外の活動も評価のポイント
- 推薦・AOでも学力を測定
となります。
こういった情報をいち早く集めて、対策を打っていきましょう!